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「自殺願望」で片付けるには重すぎる [事故]

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アンドレアス.jpg


ドイツのLCC(格安航空会社)ジャーマンウイングス
のエアバスA320が3月24日に墜落し、日本人2人

を含む乗客乗員150人全員が死亡した。同機のアンドレアス・ルビッツ
副操縦士(27歳)が故意に飛行機を墜落させた可能性が高いとみられている。

〈ビルド紙が報じたボイスレコーダーの記録によると、
機長が24日朝の離陸20分後に「離陸前にトイレに行く時間がなかった」

と話し、副操縦士が「いつでも代わります」と答えた。
24日午前10時27分、機体が最高高度に達し、

機長が副操縦士に着陸の準備を命じた。その2分後、
副操縦士から「代わりますよ」と促され、

機長は操縦室を離れたという。/(中略)
閉め出されたと気づいた機長が「頼むからドアを開けてくれ!」

と叫んだ。


LCC機内.jpg



同時にドアを蹴ったり、体当たりしたりした様子がうかがえる。

背後には乗客の悲鳴らしき声も聞こえるという。/どう10時35分、
何かでドアを激しく叩く金属音が響いた。

機内に設置されている非常用のおのを使ったとみられる。
この時点で高度7千メートル。

約90秒後、警告音が機内に鳴った。「このクソドアを開けろ!」。
機長は再び副操縦士に怒鳴った。/それでも、副操縦士は

無言のままだった。同10時40分、
「機体の右翼が山肌にぶつかった」(関係者)とみられる衝撃音が響いた。

再び乗客の叫び声が聞こえ、最後の記録となった〉
(3月30日、朝日新聞デジタル)


(前半)--------------------------------------------------------------------------↑↑


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(後半)--------------------------------------------------------------------------↓↓


ルビッツ副操縦士がうつ病の治療を受けており、自殺願望が強かった
という報道がなされているが、今ひとつ説得力がない。

自殺とは基本的に一人でするもので、149人の無辜の人々を
巻き込むことは考えがたい。

本件は大量殺人事件と捉えるべきだ。何らかの破壊衝動が
ないと、このような事件は起きない。

4月2日のドイツ検察当局の発表によると、副操縦士は
自殺方法や操縦室のドアの安全対策について

インターネットで検索して調べていたということだ。

 本件に関しては、責任追及よりも真相究明を優先させるべきだと思う。
LCCは、新自由主義的な競争の中で生まれた。

操縦士の賃金も、極力低く抑えようとする。
そうなると、多少問題のある人材であっても、

勤務につけざるを得なくなる。
性格的に少し変わっているのか、それとも精神疾患であるかの判断は

素人にはできない。有能な精神科医と臨床心理士が、
操縦士と定期的に面談をすれば、事前に異常を察知することができる。

しかしそれにはかなりコストがかかる。合理化、効率化を
徹底的に要求するLCCの場合、このような

経費を捻出することができないのであろう。

 たとえコストがかかろうと、操縦士のメンタルケアをきちんと行い、
精神疾患にかかっても直ちに生活不安が生じない

ような仕組みを作る必要がある。ドイツの航空業界の
労働組合は強力なはずだ。

労働組合がジャーマンウイングスと親会社のルフトハンザに対して、
今回の事件が発生した構造的要因の解明を求め、

労働条件を改善させることで、結果としてLCCの安全性が
高まると思う。

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